(仮訳)中国、武夷山産の新種Phaeocollybia purpurea
Wei, T-Z. et al., 2010. Phaeocollybia purpurea (Cortinariaceae), a new species from Wuyishan, China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000113/00000001/art00050 [Accessed May 26, 2017].
【R3-04060】2017/05/27投稿

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3行まとめ

中国福建省武夷山で採集された菌を検討し、子実体全体が20% KOHで黒変し、Phaeocollybia purpureaとして新種記載した。
本種は子実体が紫色で粘性を欠き、担子胞子が小型であることなどで特徴づけられた。
同属他種の子実体が紫色であっても色褪せるのに対して、本種は成熟しても紫色であることなどで特徴づけられた。
中国福建省武夷山国家級自然保護区

(新種)

Phaeocollybia purpurea T.Z. Wei, S.Z. Fu, P.P. Qu & Y.J. Yao
語源…紫色の(子実体の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phaeocollybia amygdalospora
子実体が紫色系
本種と異なり子実体の紫色が永続的ではなく成熟につれて褪せる
本種と異なり傘に湿時粘性を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく扁桃形~レモン形
Phaeocollybia parvispora
子実体が紫色系
担子胞子が小型
担子胞子が楕円形
本種と異なり子実体の紫色が永続的ではなく成熟につれて褪せる
本種と異なり傘表面に圧着した小鱗片を伴う
本種より担子胞子の幅がかなり狭い
Phaeocollybia pseudolugubris
子実体が紫色系
本種と異なり子実体の紫色が永続的ではなく成熟につれて褪せる
本種と異なり傘に湿時粘性を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく扁桃形~レモン形
Phaeocollybia singularis
子実体が紫色系
本種と異なり子実体の紫色が永続的ではなく成熟につれて褪せる
本種と異なり傘に湿時粘性を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく扁桃形~レモン形
Phaeocollybia ratticauda
襞が紫色系
柄が紫色系
担子胞子が小型
ITS領域に基づく分子系統解析(未発表)で近縁
本種と異なり傘が鈍紫色、暗い帯灰紫色、帯褐紫色ではなく肝臓褐色~暗褐色
ITS領域に基づく分子系統解析(未発表)で明瞭に区別される
Phaeocollybia arduennensis
傘が紫色を帯びることがある
担子胞子が小型
縁シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
本種と異なり襞が紫色~帯褐紫色ではなく黄褐橙色
Phaeocollybia bicolor
襞が紫色系
担子胞子が小型
縁シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
本種と異なり傘が鈍紫色、暗い帯灰紫色、帯褐紫色ではなく淡褐色
本種と異なり偽根を欠く